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10月, 2014の投稿を表示しています

グラフィックデザイナーの経験者を募集しています。

いま、一緒に働いてくれるスタッフを募集しています。 商品の開発から参加して、商品カタログやパンフ、パッケージをデザインする仕事です。 Webの方も担当してもらいますが、サポートします。 イラストレーターやフォトショップは使えないと困ります。 印刷会社などでデザインやオペレーションなど基本的な技術をマスターされた方だとうれしいです。 詳細については、会社のホームページでご確認ください。 是非、よろしくお願いします。 エフディーの求人

何故デザインをするのか?

何故自分はデザインをするのか? もちろんデザインが好きだし、素敵なデザインのプロダクトが好きです。 更に言えば、私のデザインが周りの人を笑顔にするのが好きです。 最近ある人から「萩野さんは FD では無く萩野光宣として露出するべきだし、その方が分かりやすく伝わるのではないか?」とアドバイスされました。 自分のしたいことは何か?一緒に働くスタッフにも聞かれるときがあります。自分は何の為にデザイナーをしているか、考える時も多いです。 あまり親しくありませんが、身近な人物に爪切りで有名な諏訪田製作所という会社の小林社長がます。小林さんは「鍛冶屋がかっこよく見えるようにしたい。」と話していました。単なるビジネスではなく「鍛冶屋自体がかっこよく見える」ため働いていると、深くは聞いていませんが、確かに SUWADA が実現している事は鍛冶屋がかっこよく見える為の行為に見えます。 SUWADA の爪切りは信じられないくらいディテールにこだわり常に改良を加えています。私には全く関係ないが「悔しい」と思うときがありました。製品だけでは無くパッケージや社屋の創り込みに関しては、ビジネスと考えてやれることでは無いなぁと感じています。 自分が生み出した製品を常に改良しイノヴェーションし続ける。ロングライフデザインとは単に長く生産する事ではなく成長し続け事だと思います。でもそれは、単なるデザイン事務所ではやれない事と感じていて、でもそれをやってみたいと思うようになっている自分がいる事もあり、モノの流通に関われれば関わるほど、理想を掲げる事と現実のギャップを感じてしまったりします。 それが目的ではなくても、ビジネスとして成立させることから生まれる。 今回 FD STYLE として「湯たんぽ」発売する。今までもキッチンツールやゴミ拾いトングなど販売してきたので誰も疑問に思わないかもしれないけど、大きなターニングポイントになる製品です。すべての判断を自分たちで行った製品だからです。 たった 3 人の事務所で地球の裏側にもデザインしたモノが売られるようになり、次のステップとして自分たちの経営資源ですべての判断を行う製品を作り流通させるところまで来られました。 私がなぜデザインするか?(誤解されそうですが)モノを売りたいわけでは

「伝える」事の重要性。

自慢にもなりませんが、23年も工業デザイナーをやってきました。務めていた時を足せばもっと伸びますが。 8年くらい前からFD STYLEという名前の製品プロデュースプロジェクトを行い、試行錯誤をしながら今日、少しではあるけれども認知されてきた。 中でもこの2年の広がり方は自分でも驚く。 何が違うかというと2年前に入社した加藤歩美というグラフィックデザイナーの影響が大きいと思っている。 工業デザイナーはメーカーに近くて「良いものをつくれば分かる」という風に考えがち。少なくとも私はそうだ。本当に良いものなら手にしてもらったり、使ってもらえば分かってもらえると。 でも、そんな事が少ないのが日本やアジアの市場だと感じている。ヨーロッパやもしかしたら違う文化圏では異質に感じる部分からか説明が少なくても伝わる部分が多いと感じているし、実際私達の製品も2010年にはヨーロッパで色々取り上げてもらった。 今や市場にはモノが溢れ、どれもちゃんとデザインされ、仮に海外製であっても品質の高いものも多くなっている。 新潟に住んでいるので、よく米に例えるのだけれど、米粒をみて違いが分かるかと言ったらプロはともかく一般の人にはわからない。ご飯になっても絶対にわかるか?と考えると、炊き方や様々な要素が加わり少なくとも私には分からないかもしれない。 「魚沼産コシヒカリ」見たいな「ブランド米」が流行った時も有る、今でもブランドとしては有ると思うが、ネットの浸透も有り、誰がどの様に作っているという細かな情報が伝えられるようになると、「ブランド」には陰りが見られ、本当の情報が直接伝える事で支持してもらうお米が本物として受け入れられてきている。その為に田植えや稲刈りといった作業に参加できる機会を設けたりしている人も多いし、それ以上にそうした事を上手に伝えている。 今回の湯たんぽはカバーにそのエネルギーの多くを注ぎ、加藤が担当してデザインされた。正直いって糸を使った製品のデザインが初めてだったし「織」と「編」を意識したのも、カバーをつくってもらったフォルツさんの工場を見せてもらってからでした。 この2年で多くの人に知ってもらえたFD STYLEは、ヴィジュアルを通じたイメージと的確に整理された情報が奇麗に表現されていたからだろうとあらためて感じています。 伝える技術